蜘蛛は日本国内に1200種類、全国には35000もの種類が確認されています。
この蜘蛛は全てが糸を出しますが、巣を張らないものもいます。
そこで今回は、蜘蛛の糸の仕組みや出し方、種類などについてまとめました。
蜘蛛の糸の仕組み
蜘蛛の糸は一本に見えますが、何本かの糸がより合わさってできています。
縦糸は粘着性がありませんが、横糸は獲物などがくっつきやすいように粘着物質がついています。
蜘蛛の糸に引っかかってベタベタするのは全て横糸なんです。
蜘蛛の糸の主成分はタンパク質で、しなやかで丈夫なつくりになっています。
では、蜘蛛はどこから糸を出すのでしょうか?
蜘蛛の糸の出し方
蜘蛛の糸は口やお尻から出ていると思われがちですが、間違いなんです。
蜘蛛は腹部にある糸イボという部分から糸を出しています。
腹部の中に糸線と呼ばれる袋があり、そのなかに糸の元となる液体が入っています。
糸線は様々なタイプがあるんですよ!
糸が出てくる部分は何種類かあり、それぞれ違う糸が出てくるのです。
糸の種類
蜘蛛の糸は、全部で7種類あります。
蜘蛛の巣の一番外側の枠組みになっている部分を《枠糸》といい、蜘蛛の巣の中心でぎゅっと詰まって張られているものは《こしき》、枠糸を蜘蛛の巣を張るところに繋げているものが《繋留糸》といいます。
この繋留糸を何往復もして、丈夫にしてから枠組みを作っていきます。
中心部のこしきと枠糸を放射状につないでいるものを《縦糸》、縦糸にらせん状に張られていて粘着性があるものが《横糸》です。
蜘蛛にとって最も重要と言われるものが、命綱になっている《牽引糸》です。
牽引糸は蜘蛛の糸の中で最も丈夫で、牽引糸をくっつけている糸を付着盤といいます。
全部の糸を組み合わせて出来上がった蜘蛛の巣で獲物を捕らえて捕食します。
まとめ
- 蜘蛛の糸は何本かの糸がより合わさってできている
- 腹部に糸の元となっている液体が入っており、糸イボと呼ばれるところから糸を出している
- 蜘蛛の糸は枠糸、こしき、繋留糸、縦糸、横糸、牽引糸、付着盤と呼ばれる7種類の糸がある
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