家の中で蜘蛛を見かける事はよくある事です。
考えてみると家の中で見かける蜘蛛は、だいたいいつも同じ蜘蛛ではありませんか?
そう、黒くて小さい蜘蛛か黒くて大きい蜘蛛です。
これらはどんな蜘蛛なのでしょうか?
調べてみました。
家でよく見かける小さい蜘蛛
「家蜘蛛」と呼ばれることもあるこの黒くて小さい蜘蛛は「アダンソンハエトリ」である可能性が高いです。
メスの体長は6~8mm、屋内性の蜘蛛で、本州、四国、九州で見られます。
この蜘蛛は徘徊性という性質を持つ蜘蛛なので蜘蛛の巣は張らず、家の中をうろつきエサとなるコバエやゴキブリの子供など自分より小さい虫を次から次へと捕えてくれます。
まさに名前の通りハエトリが得意な蜘蛛です。
アダンソンというのはこの蜘蛛を最初に発見した人がフランス人の「ミシェル・アダンソン」だったことに由来します。
家の中で蜘蛛を見つけると退治しなくては!と思いがちです。
しかしこのアダンソンハエトリは小さな害虫を駆除してくれる益虫なので、どうか手荒く退治せず見て見ぬふりをするかティッシュでくるんでそっと窓から逃がしてあげてください。
家でよく見かける大きい蜘蛛
黒くて大きい蜘蛛にいきなり遭遇したら誰だって驚きますよね。
いきなり現れ私達を驚かす確率が高い蜘蛛はアシダカグモです。
メスの体長は25~30mmなのでアダンソンハエトリの4倍ぐらいの大きさです。
見た目の大きさと不気味さと恐ろしさで瞬時に撃退したくなる方も多いかもしれませんが、このアシダカグモも益虫です。
壁の隙間に隠れていて夜になると壁などの上で足を広げ静止し、近くを通るゴキブリなどの害虫を捕食してくれます。
もし家で見つけたら退治したい気持ちをぐっとこらえて、共存の道を選んだ方がメリットが多いようです。
まとめ
家でよく見かける黒くて小さい蜘蛛の代表はアダンソンハエトリ、黒くて大きい蜘蛛の代表はアシダカグモです。
どちらも見た目は不気味で恐ろしいのですが、2種ともコバエやゴキブリなど人間にとっての害虫を捕食してくれる益虫です。
見かけたら退治したくなりますが共存した方がメリットも大きい為、むやみに潰したりせず、見逃してあげてください。
どうしても共存が無理な場合には、ティッシュにくるみそっと窓の外に逃がしてあげてください。
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