多くの人は「蜘蛛」と聞くとどうも良い印象を持っていないのではないでしょうか?
気味が悪い、毒がありそうで怖い、蜘蛛の巣が邪魔!など嫌いな理由は様々ですが直接蜘蛛を見た感じから嫌う人が多いようです。
しかし、このような世間が持つイメージとは全く正反対の謂れが蜘蛛にある事をご存知ですか?
蜘蛛にまつわる謂れや言い伝えについて調べてみました。
朝蜘蛛は縁起が良い
夜の蜘蛛は縁起が悪いけれど朝の蜘蛛は縁起が良いので見つけたらポケットに入れておけ、と言われるほどです。
夜の蜘蛛は不吉とか不気味、昔話で悪役として登場したイメージから悪いとされている様ですが朝の蜘蛛は違います。
朝蜘蛛は福を持ってくる、待ち人が来る前触れであると言われています。
更に蜘蛛は晴れの日にしか網を張らないという性質を持っている事から、蜘蛛が網を張っていると天気が良い。
天気が良いと気持ちが良い日になるという何とも連想ゲーム的な発想から、朝蜘蛛は縁起が良いと言われることも多かったようです。
地域によっては夜の蜘蛛でも朝の蜘蛛でも、どんな蜘蛛でも縁起が良いとする地域もあるようです。
蜘蛛は家の守り神
昔から蜘蛛は家の守り神だから退治してはいけないと言われています。
その理由は蜘蛛は害虫を駆除してくれる益虫なので大切にしなさい!という先人の教えだそうです。
実際、アダンソンハエトリを代表とするハエトリグモはゴキブリの幼虫やコバエなどの小型の害虫を捕食してくれます。
アシダカグモはゴキブリが大好物です。
家の中にいるゴキブリを捕食してくれます。
屋内外に網を張っているイエユウレイグモもダニやコバエを捕食してくれる益虫です。
まとめ
見た目の不気味さから蜘蛛を嫌う人は多いようですが、昔の人は蜘蛛を大切な存在として認識していたようです。
特に朝蜘蛛は福や待ち人をもたらしてくれる、朝蜘蛛がいると晴天になるという事から縁起が良いと考えられてきました。
また蜘蛛は家の中にいるゴキブリやハエなど、人間にとっての害虫をエサとして捕食し駆除してくれる益虫であることから家の守り神として大切にされてきました。
今もなお「蜘蛛は家の守り神」との言い伝えが残っているのは、蜘蛛は害虫を駆除してくれる益虫だから大切にしなさい!という先人たちの教えなのです。
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