蜘蛛と一言で言っても世界にはおよそ3万5000種も生息しています。
その数ある蜘蛛の中でも蜘蛛のイメージとして割と定着しているのは黒と黄色の縞模様!という方も多いのではないでしょうか?
それだけ街中や森林、田畑などで見かける頻度が高いという事でもあります。
ではこの縞模様の蜘蛛は何という蜘蛛なのでしょうか?
調べてみました。
コガネグモ
メスの体長は20~25mmで、腹部に黒と黄色の太い縞模様があります。
蜘蛛の中では大きい部類です。
一方、オスは体長10mm前後と小さく、黒と黄色の縞模様は見られません。
草の間や樹木の間に垂直に張られた大きな円網を作ります。
本種のコガネグモの巣は網の中央にジグザグ模様の白い「隠れ帯」が見られるのが特徴です。
人に害が及ぶほどの毒は持っていないので恐ろしい蜘蛛ではありません。
せいぜい獲物を捕らえられる程度の毒です。
しかし、噛まれると痛いそうなので不用意に近づかない方が良いでしょう。
コガネグモの仲間には、チョウガタコガネグモ、コガタコガネグモ、ムシバミコガネグモ、ナガマルコガネグモ、ナガコガネグモなどがいますが、どのコガネグモもメスは黒と黄色の縞模様が見られます。
ジョロウグモ
メスの体長は20~30mmで、体というよりは足の黒と黄色の縞模様が目立ちます。
オスの体は赤褐色を帯びています。
秋になると家の庭先や公園、山地の林道などいろいろな場所で見る事ができる蜘蛛です。
本州から九州まで広く分布していますが北海道には生息していません。
ジョロウグモも毒は持っていますが一匹の持つ毒の量は微量であるため、噛まれても命に危険が及ぶことはありません。
コガネグモとジョロウグモの違い
この2種は良く見間違われるようですが、はっきりとした違いがあります。
コガネグモの腹部は丸みを帯びた五角形に近く、この腹部が黒と黄色の縞模様になっています。
ジョロウグモの腹部は長い楕円形で、黄色と灰青色の横帯模様です。
長い足が黒と黄色の縞模様をしています。
まとめ
私達がよく見かける黒と黄色の縞模様を持つ蜘蛛は、コガネグモかジョロウグモのどちらかであることが多いようです。
この2種は見間違われることが多いのですが、コガネグモは腹部にハッキリとした縞模様がありジョロウグモは長い足に縞模様があるという異なった特徴があります。
どちらも人間の命を奪うような毒は持っていません。
しかし噛まれるととても痛いそうなので、不用意に近付かない方が安心です。
今のあなたにおすすめの記事