蜘蛛の口をはっきり見る機会は多くはないと思います。

蜘蛛の口には白い牙のようなものがあります。

一般の方でも気づかれる方はいるようです。

その白い牙はなんなのでしょうか?

蜘蛛 白い 牙

蜘蛛の口にある白い牙とは

蜘蛛が持つ白い牙について調べたので紹介します。

鋏角

蜘蛛の口にある白い牙のようなものは、鋏角と呼ばれるものです。

鋏角とは、節足動物が持つ付属肢の一種です。

鋏角亜門に属している生物に見られる特有の口器です。

蜘蛛の他にはカブトガニにも鋏角はあります。

鋏角の特徴

鋭く突き出しているのが特徴です。

節足動物の中には大顎を持つ生物がいて、鋏角も大顎も餌を掴むために用いられます。

蜘蛛を含めて一部の鋏角には、内部に空洞があり獲物に対して毒を注入するための毒腺というものがあります

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鋏角亜門に属する生物の特徴とは

節足動物の中の分類として鋏角亜門があります。

甲殻類・多足類・六脚類は節足動物の中でも大顎があるので、大顎類と呼ばれています。

ここでは鋏角亜門の特徴を挙げていきます。

鋏角亜門の特徴

鋏角亜門に属する生物の多くは、頭部と胸部が融合し頭胸部を形成しています。

体は、この頭胸部と腹部からなります。

腹部の後方は尾部と区別されることがあるようです。

頭部に触角が存在しないのも特徴です。

体節と呼ばれる頭部の口の前に鋏角がある他は、独立している顎のような構造がありません。

胸部には歩脚型付属肢があります。

これは五対になっていますが、最初の一対は触肢と呼ばれています。

この触肢だけは他と比べ、やや異なった構造をしている場合もあります。

腹部の付属肢はほとんどが退化しています。

ある場合は鰭状が一般的のようです。

まとめ

蜘蛛が持つ白い牙のようなものは、鋏角と呼ばれる鋏角亜門に属する生物特有の口器です。

主に餌を掴むために使われます。

蜘蛛の場合は鋏角の中が空洞になっていて、毒腺があります。

獲物に毒を注入するために使われます。

蜘蛛は節足動物の中でも鋏角亜門に属していて、その特徴も様々なものがあるようです。

五対になっている歩脚型付属肢の一対がけ触肢になっていたり、退化したところもあったりなど、生きるための進化と言っていい変化を遂げてきているようです。

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