世界には名前のついている蜘蛛がおよそ3万5000種おり、日本ではおよそ1500種が確認されています。
日本は南北に長いため変化に富んだ気候となっていて、それ故に蜘蛛の種類がとても豊富で「クモの王国」と言われています。
そんな蜘蛛王国日本の中でも、特に多い蜘蛛は何なのか調べてみました。
室内に多い蜘蛛
蜘蛛は都会のビルの室内から山奥の木々まで、あらゆる環境に生息しています。
しかし、同じ種類の蜘蛛がどこにでもいる訳ではありません。
都会には都会の環境が好きな蜘蛛、里山には里山の環境が好きな蜘蛛、そして室内には室内の環境が好きな蜘蛛が住んでいます。
脚が長く天井やありとあらゆる隙間に不規則網を張りぶら下がっているイエユウレイグモ。
巣を作らず絶えず徘徊し害虫駆除をしてくれているアダンソンハエトリ。
この2種が私達に最も身近な蜘蛛であると言えます。
室外に多い蜘蛛
家を一歩出ればあちらこちらで蜘蛛を見かける事ができます。
とりわけ家周辺で多く見られる蜘蛛は、軒先や縁の下に不規則網を張るオオヒメグモ。
垣根や庭木の上に棚網を張るコクサグモ。
ベランダの手すりや物干し竿などどこにでも円網を張るオニグモ。
特に古い家や物置の壁など雨の当たらない場所に白い円盤型のテントの様な住居を作り、その中で生活しているヒラタグモ。
それから、街路灯や駅ホームの照明の周りに円網を張るイエオニグモ。
最近では、外来種のマダラヒメグモやクロガケジグモなども多く見られます。
ヤマオニグモ…? pic.twitter.com/i3rWKwGemt
— ぽってぃー (@biophilist) 2017年5月31日
まとめ
日本は南北に長く気候や地形も変化に富んでおり、植生も豊かでエサとなる昆虫も沢山いるため、蜘蛛が安定した生活を送る事ができます。
そのことが日本には1500種もの多種多様な蜘蛛が生息している理由です。
この1500種の中でも私達に身近な蜘蛛の名前は、イエユウレイグモ、アダンソンハエトリ、オオヒメグモ、コクサグモ、オニグモ、ヒラタグモ、イエオニグモでしょう。
これらの名前を知っているだけでも、これから蜘蛛に対する見方がちょっと変わるのではないでしょうか。
もしあなたの家の中や外、街中で蜘蛛を見かけた時にはその蜘蛛がこれらに当てはまるのかチェックしてみてはいかがでしょうか?
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