蜘蛛はゴキブリやコバエなどの害虫を食べてくれますが、蟻を食べるという話は聞いたことがあるでしょうか?
今回はそんな“蜘蛛は蟻を食べるのか、それとも食べないのか”についてまとめました。
蜘蛛は蟻を食べない?
蟻はとっても小さくて、か弱いと思われている生き物です。
しかし実は蜂と同じように、昆虫の中では最も強い生き物だと言われているのです。
蟻は体も小さくて、動きもそこまで早いわけではありません。
なので捕食されやすいのではないかと思われがちですが、蟻特有の“蟻酸(ギサン)”を持っており、攻撃的な性格で噛む力も強いため、避けられがちな生き物なんです。
蟻は一匹でも力持ちですが、数が増えるとアシダカグモでさえも運ぶことが出来るのです。
蜘蛛も他の生き物同様、蟻の蟻酸を嫌い、噛まれるのを嫌がります。
なので蟻を好んで食べる蜘蛛はあまりいないのです。
蟻を食べる蜘蛛はいる?
蜘蛛の中でも、ヒメグモ科に分類されているものは蟻を好んで食べます。
その中でもミジングモ類は自分より体の大きな蟻と互角に、またはそれ以上に戦って捕食することが出来るのです。
アリグモは蟻に擬態していると考えられています。
その理由はやはり蟻に似ていると他の敵に襲われにくいから、なのです。
蟻に近寄って食べることも出来そうですが、今の段階ではまだアリグモが蟻を捕食するところは見られていません。
アリグモはパッと見は本当に蟻かと思うくらい似ています。
蟻が糸を伝って降りてきた!と不思議がられることもあるくらいですが、それはもちろんアリグモです。
よく見ると目が8つついており、触肢が生えていたり体節が少なかったりします。
頭部と胸部がくびれているので余計に蟻に見えるんですね!
アリグモは人間に害を及ぼすような毒は持っていないので、見つけたら蟻と見比べて顔の部分を観察してみると面白いですよ!
まとめ
- 蟻は噛む力が強く、蟻酸をもっていて酸味があるので蜘蛛や昆虫は好んで食べない
- ヒメグモ科の蜘蛛は蟻を食べる
- アリグモは蟻に擬態して敵に食べられないよう身を守っている
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