人間にも男性と女性がいるように、蜘蛛にもメスとオスがいます。
しかし、普通に生活している中で出くわす蜘蛛って、パッと見ただけじゃオスなのかメスなのか分かりませんよね。
ということで、今回は蜘蛛の性別の見分け方についてまとめました。
蜘蛛の触肢
蜘蛛の足を数えたことありますか?
数えてみると蜘蛛の足は10本あるように見えます。
しかし実は蜘蛛の足は8本で、一番頭のてっぺんに近い所から生えているものは足ではなく《触肢》と呼ばれています。
これは元々足だったものが変化したもので、この触肢で蜘蛛のオスとメスを見極めることが出来ます。
ちなみにこの触肢は昆虫で言う触覚のようなものなのですが、エサを捕まえたり卵を抱えることが出来る、蜘蛛にはなくてはならないものなのです。
蜘蛛の性別の見分け方
蜘蛛のオスは触肢の先端が膨らんでいて、繁殖器官としての役割も果たすことが出来ます。
では蜘蛛のメスはと言うと、触肢の先端は他の足同様細くなっていて、パッと見ただけではどれが触肢なのか分からない程です。
また、種類によってはオスとメスの色が全く違うものもいます。
さらに大抵の蜘蛛はオスよりメスの方が体が大きいです。
しかしどの種類も単体で見ただけでは分からないので、触肢で見極めるのが一番でしょう。
蜘蛛の幼体のオスとメス
触肢で見分けがつくのは成体になった蜘蛛だけで、幼体の蜘蛛はどの種類も触肢の先端は細くなっています。
なので、幼体の蜘蛛の性別を見分けるのは極めて困難なのです。
ちなみにメスの生態と幼体の見分け方は、腹部の裏に繁殖器があるかどうかで見極めます。
蜘蛛の裏側を見ないといけないなんて、ちょっと大変ですね。
オスはメスと共寝をする時、求愛のダンスをして巣を揺らします。
これをしないと、獲物がかかったと間違えられて食べられてしまう為です。
ただし、共寝に成功してもそのあとに食べられてしまうこともあります。
生き物の世界って複雑ですね。
まとめ
- 蜘蛛は8本の足と2本の触肢が生えている
- 触肢の先端が膨らんでいるものがオス、足と変わらないのがメス
- 幼体のオスとメスの違いは見極めるのは困難
- 蜘蛛のメスと幼体の区別は、腹部の裏にある繁殖器で見極める
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