春から秋。
暖かい時期になると動物や蜘蛛など虫達の動きは活発になってきますね。
でも冬場は蜘蛛の姿を見ることはほとんどありません。
他の生き物達同様に「冬眠でもしている?」のかと思いきや、蜘蛛は冬眠をしない生き物です。
冬場の蜘蛛達は一体どこで何をしているのか、その習性は調べてみないと想像もつかないものでした。
蜘蛛は冬眠をしないもの?
蜘蛛は冬眠をしませんが、二つの形で厳しい冬を乗り越えようと越冬をしています。
その形とは冬場に成体の姿のまま越冬をするものと、それまでに寿命を終えて卵を残し、卵の状態で安全に越冬をするものが存在しているのです。
蜘蛛の寿命は1年というものが多い?
卵の状態で越冬をするものはジョロウグモなど、蜘蛛の巣を作り、獲物を捕らえる種類に多いとされています。
これらの蜘蛛の寿命は約一年と言われ、大体が冬を前に産卵をして生涯を終わらせています。
卵の状態ならば、どんなに厳しい冬でも乗り越えることができるということでしょう。
冬が終わった頃には孵化をして暖かい時期を過ごし、そして秋頃には越冬の準備をして子孫を残し、越冬をさせるという見事なサイクルが成立しているのです。
越冬をする蜘蛛はどんなものがいる?
卵の状態ではなく、成体のまま越冬をする蜘蛛も存在します。
多くは巣を張らない徘徊性の蜘蛛でアシダカグモやヒメグモなどです。
これらの蜘蛛は冬眠ではありませんが寒くなると休眠という状態になり、まったく動かない状態となりますが、もちろん生きていて越冬をしようと頑張っています。
休眠中は一切エサを食べることもなく動く事もないので、一見命が尽きてしまったのかと思うこともあるでしょう。
しかし寒い中をジッと耐え忍んでいる状態です。
暖かくなったら元気に動いてくれるので蜘蛛を害虫駆除してくれる益虫として家に置いている方は、時期がくるまではそっとしておくのがいいでしょう。
まとめ
毎年同じ場所に同じ種類の蜘蛛が巣を張る様子を見られたなら、ずっと同居している蜘蛛だと思いきや、実は去年いる蜘蛛の子供であった、ということもあるでしょう。
不思議な因果でもありますが、蜘蛛達も厳しい冬を乗り越えるためには色々な方法があるということですね。
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