1995年以前の日本には、人間の命を奪うような毒を持った蜘蛛は存在していませんでした。

ところが、1995年に大阪で毒をもったセアカゴケグモが大量に発見され大騒ぎになりました。

日本へは輸入物資コンテナなどに付着して侵入してきたのではないかと推測されています。

他にも日本には毒蜘蛛はいるのでしょうか?

調べてみました。

蜘蛛 日本 毒

セアカゴケグモ

メスの体長は7~10mmで背中に赤いマークがあるのが特徴です。

もともとはヨーロッパ、アメリカ、オーストラリアなどに生息していました。

日本では関西を中心に分布を広げており、今では群馬県から沖縄にいたる広い範囲の府県で生息が確認されています。

セアカゴケグモの毒性は非常に強く、人の命を奪うほどの毒を持っています。

道路の側溝や蓋の裏側、建物の隙間、ベンチの下、植え込みの根本付近などに生息しています。

カバキコマチグモ

メスの体長は10~15mmでオレンジ色をした蜘蛛です。

初夏になるとススキなどの葉を「ちまき」のように折り曲げた葉を作り、その中で産卵して子供を育てます。

かつては日本在来種で最も強い毒を持っていると言われていました。

噛まれると傷口が痛み赤く腫れあがり、発熱や寒気吐き気などの症状があらわれます。

特に6~8月の産卵期のメス蜘蛛は卵を守ろうとして性格が攻撃的になっているのでとても危険です。

不用意に刺激しないようにしましょう。

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ハイイロゴケグモ

セアカゴケグモ以外にも、日本では毒を持つゴケグモ類の生息が確認されています。

ハイイロゴケグモもその一種です。

メスの体長は7~10mmで主に都市部の建築物周辺や自動販売機の下などに生息しています。

この蜘蛛に噛まれると激しい痛みや嘔吐といった症状が現れ、最悪の場合には筋肉の麻痺を引き起こす可能性もあります。

この蜘蛛も外来種ですが、実は日本に入ってきているゴケグモ類では最も広範囲に分布していると言われています。

クロゴケグモ

メスの体長は12~16mmで本来はアメリカに生息している蜘蛛です。

日本では2000年に山口県の米軍基地で発見されています。

健康な人が噛まれても命の危機に陥る事は滅多にありません。

しかし、アメリカではセアカゴケグモよりもこのクロゴケグモの方が命を落とす例が多いとの事からとても危険な蜘蛛であると言えます。

まとめ

日本にも噛まれると危険な症状を引き起こす毒蜘蛛は生息していました。

特に注意した方が良い蜘蛛が今回ご紹介した、セアカゴケグモ、カバキコマチグモ、ハイイロゴケグモ、クロゴケグモの4種です。

もしこの4種らしき蜘蛛を見つけたら不用意に近づかないようにしましょう。

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