お腹が赤い蜘蛛なんて、なんとなく毒があって危険そうなイメージがあるのではないでしょうか?
確かに近年地球温暖化の影響やコンテナ輸送によって、世界各国から外来種の虫たちも国内に入ってきてしまっています。
お腹が赤い蜘蛛を見かけたら、どうしたらいいのでしょう?
お腹に赤い模様がある蜘蛛は要注意?
お腹が赤い、又はお腹に赤い模様がある蜘蛛は危険な蜘蛛が多いのでしょうか?
基本的には蜘蛛の色は全体が黒系又は茶色系の物が多いです。
中には、お腹の部分が黄色と黒の縞模様や全体が赤い個体の蜘蛛等も存在しています。
最近では、海外からコンテナ等に紛れ込んで、日本に侵入してくる蜘蛛等もいます。
その中でもお腹に赤色の模様が付いている「セアカゴケグモ」は皆さんが御承知の外来種の蜘蛛です。
お腹が赤い蜘蛛の中では毒性が一番強い物になります。
セアカゴケグモの特徴はメスには毒があるのだが、オスには毒がないと言う特徴があります。
このセアカゴケグモの毒は「α-ラトロトキシン」と呼ばれる物で、咬まれると針で刺されたような痛みが走ります。
咬まれてから30分後位から痛みを伴う腫れが生じてきますが、徐々に回復していく傾向が強いです。
但し高齢者や小さいお子さんの場合には、毒が全身に回る可能性も高く、発熱・嘔吐・頭痛・発疹などを引き起こします。
現在は血清があるのですぐに病院に行けば問題ありませんが、一応命を落とした例もあります。
では、これ以外のお腹が赤い蜘蛛は大丈夫なのか?と言うと基本的には、毒は持っているが人間には影響が無い毒と呼ばれているので、問題はありません。
蜘蛛は基本的に自ら攻撃を仕掛けてこないので、ちょっかいを出さなければ咬まれる事はありません。
日本にいるお腹が赤い蜘蛛の代表的なのは?
日本にも多くの蜘蛛がいます。
その中でも、良く見かける蜘蛛で赤い色をしている物をいくつか紹介しましょう。
シロスジショウジョウグモ
体長 メス 5mm オス 3mm
鮮やかな赤の体に黒の斑点が2つ付いています。
初めて見た方はビックリするかもしれませんが、林等に生息しているので、比較的目にしやすい蜘蛛になります。
アカイソロウグモ
体長 メス5mm オス 3.5mm
全身が赤又はオレンジ色に見えます。
この蜘蛛は名前の通り自分では糸で網を張ることがなく他の蜘蛛の網の一部に間借りして獲物を狙う特徴があります。
特にジョロウグモの巣に居候するケースが多いようです。
チビアカサラグモ
体長1.7mm~2mm程度の全体が赤い小さな蜘蛛です。
この蜘蛛は地表から1~2cmの所に皿状の網を張る事からサラグモと呼ばれます。
ジョロウグモ
体長 メス17~30mm オス 6~13mm
秋口に50cm以上のある網を張りその真ん中にジョロウグモが居座っていることが多い。
腹部の背中側は黄色と黒の縞模様になっているが、腹部には鮮やかな赤色になっています。
ジョロウグモには神経伝達を阻害する毒をもっているが、1匹に咬まれた程度では、神経伝達を阻害するまでには至りません。
まとめ
お腹が赤い蜘蛛は要注意と、日本にいるお腹が赤い蜘蛛を紹介してきました。
日本には約1200種類の蜘蛛が生息していると言われています。
どの蜘蛛も基本的には臆病である為に、人間が手を出さなければ咬まれる心配はありません。
それでも、咬まれるケースがあります。
もし咬まれた場合には、流水で洗い流して、病院に行くことが最善の策になります。
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