世界にはおよそ3万5000種の蜘蛛がおり、日本にはおよそ1500種の生息が確認されています。
もちろん生息が確認されている蜘蛛には全て名前が付いています。
発見した方の名前が付いていたり、その蜘蛛の特徴を捉えるような名前が付いている事が多いと思います。
しかし中には「なぜこんな変わった名前なのだろう?」「名前の由来は何だろう?」と思うユニークな名前の蜘蛛がいます。
そこで、ユニークな名前が付いてる蜘蛛の名前の由来について調べてみました。
ジョロウグモの名前の由来
ジョロウグモは漢字で書くと女郎蜘蛛と書きます。
女郎とは遊女や花魁などの売春婦の古称の事です。
なぜこの蜘蛛が女郎なのでしょうか?
妖艶でいかにも人を惑わしそうな出で立ちが遊女を連想させるから?と思いがちですが、実は大昔はジョロウグモのジョロウは女郎ではなく上臈だったそうです。
ちなみに上臈とは位の高い層や年功を積んだ、地位・身分の高い人という意味を持っています。
つまりジョロウグモは遊女では無く、身分の高い女官になぞらえ名付けられていたのです。
優雅で格式高い貴婦人だったジョロウグモが、いつから女郎へなり下がったのか不思議です。
ゴケグモの名前の由来
ゴケグモは漢字で書くと後家蜘蛛と書きます。
後家とは未亡人という意味です。
毒性が強いため噛まれた時の亡くなる率が高く、主人が噛まれるとその奥さんが後家になるからという俗説があるようです。
しかし実際はゴケグモ類の英名「widow spider」そのままの和訳なのだそうです。
(widowは日本語で未亡人という意味です。)ゴケグモは共寝をした後にメスがオスを食べ、自ら後家となるために名付けられました。
ちなみに一般的に蜘蛛のオスはメスよりも小型で華奢な体つきをしているため、ほとんどの蜘蛛は共寝の後にメスに食べられるか、体力が無くなり共寝の数週間後に息絶えてしまいます。
まとめ
今回は1500種もいる蜘蛛の中のたった2種の名前の由来をご紹介しました。
しかし、気になる名前を持った蜘蛛はまだまだ沢山います。
ユウレイグモやヒメグモという蜘蛛も名前の由来が気になります。
見た目が幽霊や姫の様だったのでしょうか?
実に奥深く面白い蜘蛛の世界。
もしかすると昔の蜘蛛学者さんは遊び心のある方が多かったのかもしれません。
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