タランチュラの脱皮は形がきれいに残るので、成長記録として保存している方もいらっしゃるほど見ていて面白いものです。
今回はそんなタランチュラの脱皮について、記事を書いていきたいと思います。
脱皮の仕方について
タランチュラが餌をたくさん食べるようになり、ぐんぐん成長していくと、やがて餌を食べなくなる拒食期に入ります。
拒食期に入りますと自分の糸でベッドのようなシートを作成し、その上で仰向けになって脱皮を始めます。
脱皮が始まると背中の背甲の部分から皮を脱ぎはじめ、ズボンを脱ぐように脱皮します。
これが正常な脱皮時の動作です。
拒食期に入ってから大体1週間ほどで脱皮を始めますが時間がかかると3週間ほどかかる個体もいますので、慌てずじっくりと様子を見ましょう。
タランチュラ自体は3か月間水のみで生存が可能なので、3週間程度であれば亡くなってしまう恐れは少ないと思われます。
脱皮失敗の兆候について
脱皮が失敗するサインとしては、うつ伏せで始めてしまうということがよくいわれています。
この状態ですと足を折りたたんだまま皮を脱ぐことができず、そのまま命を落としてしまう可能性が高いです。
原因としては病気、感染症といったことが挙げられますが、実のところ飼育環境が良くても起こりうるのでよくわかっていないのが現状です。
こうなってしまった場合の対処として、足をゆっくり伸ばす、正常な仰向けの状態に戻してあげる、湿度を高くしてあげるといったことがあります。
もちろん蘇生する可能性がないわけではないので、あきらめず最後まで粘ってみましょう。
このときタランチュラが刺激毛を持っている場合は、素手で触らないように心がけましょう。
また、このときはぐったりしている場合が多いので、元気であればそのままひっくり返してあげて、自力で脱皮ができるように見守ってあげましょう。
まとめ
タランチュラの脱皮はとても魅力的ですが、常に危険を伴っているということを忘れないでください。
何か起きた時に助けてあげられるのは飼い主であることが多いので、そういった点でも普段からお世話に愛情をたくさん注いで、異変に気付けるようにしてあげましょう。
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